0.過去現在未来
ずっとずっと憧れていた真っ白なパズル。
物語と同じ1000ピース。
テレビも、スマホから流れる音楽も、すべて消して、ただただ噛み合うピースを探し続ける。とりとめもない思考が流れる、流れる。
そんな日々雑感。
『サクラダリセット4 さよならがまだ喉につかえていた』河野裕
文庫版収録の短編『ホワイトパズル』。
この短編を読んだとき、消化したと思い込んでいた過去が思いのほか消えていないことに気付いてしまった。あの日私は、チャリのかごにバケツと大量の花火を突っ込み、「今から全部これ燃やしましょう」とでも言って、押しかけるくらいのことはするべきだったのだ。「なにを、どう頑張るんですか」とか、聞き分けのいい、潔く諦めたふりなんてするべきではなかった。
そんなことだから、いつまで経っても私はあの夏から抜け出せない。